『子どもと一緒にスローに暮らすおかあさんの本』

【この本を読もうと思ったきっかけ】

育児書や育児エッセイなどに、そこまで読みたいと思う本はなかった。何か自分の中の課題があって、その課題を調べる中で読むことはあっても、育児エッセイのような本に、まるで興味はなかった。

だけれど、企画をさせていただいた出版社のアノニマ・スタジオのブックマルシェで、どの本もとても惹きつけられる本たちばかりだったが、その中で「これ、読みたい!」と思ったのがこちらの本だった。

どこに惹かれたかというと、「スローに暮らす」という題。だけれど、この本の著者、藤田ゆみさんは、私と同じ2男2女の4児の母と書いてある。※インスタをのぞかせていただくと、5人目の赤ちゃんが誕生したのですね。おめでとうございます!

4人子どもがいて、「スローに暮らす」っていうのが、何だか「そう、そうなの!」と共感してしまい、読みたくなってしまったのだった。

【読んでみると】

私が母親を10年やっていて、やっと気づいてきたことがたくさん書いてあった。やっと、やっと気づき始めたことである。1人目でも2人目でも気づいている人はいるかもしれないが、子育てってこういうことだったのかと目から鱗の気づきがそのまま文章にしてあり、なんだか親友を見つけたような気持ちで読み切ってしまった。

【私がやっと気づいたこと】

それは、「頑張るということに、こだわらないこと」

特に仕事をしていると、仕事って頑張るじゃないですか。頑張ることが美徳。同じように、家事も子育ても、「自分が!」頑張るってことにこだわってしまう。

だけれども、何だかそれだと、空回りしてくるのです。つまり、「自分が!」ということは、子どもたちは幸せではなくなってしまうのです。

「ママは、こんなに仕事をしている。」「あなたたちのため。」「家事もこんなにしている。」「協力して!」そんなことは、子どもたちをハッピーにはしないのです。

だけど、家事はすごい量だし、保育園のことも、学校のことも、仕事も、やっぱり止めどもなくタスクがある。同じタスクをどのような心持ちでこなしていくのか!?それが、「スローな暮らし」というところに隠されているのかもしれない。

【では、どうしたらいいの?】

一つひとつの暮らしの中での、答えは、この本の中にいっぱい書いてある。

私が考えたことは、「スローな暮らし」って、考え方にゆとりを持つということ。いっぱいのタスクがあっても、家族との「スローな暮らし」をすることを優先として、その中でできたことに感謝をする。できなかったことはいっぱいあるので、そこは、まぁ、優先順位低いからいいやーとする。

【頑張って来た私が変わる!?】

遊ぶことに興味なし。勉強、仕事に励むことが美徳と思ってきた私。そんな私が、変わり始めている。いくら家事力がアップしたって、ワンオペ育児を頑張ることに限界が見えたから、もっと大事なことがやっと見えてきたのかもしれない。そして、気づいてしまった。自分が頑張ることよりも、いわゆる本書での「スローな暮らし」が出来ている人のほうが、仕事もできてしまっている。家事も卒なくできてしまっている。本書の藤田ゆみさんも、「スローな暮らし」という気持ちのベースができているから、本当に必要な部分が満たされるから、いろいろな活動が充実しているのではないかと思う。私の周りには、4人子どもがいるママさんたちがたくさんいるのですが、仕事も追われているかんじでもなく、卒なくこなしている。そして、お洋服もみなさんステキ。家も整っている。PTAも積極的に参加。自分の好きなことも楽しんでいる。もちろん、子どもたちものびのび。子ども4人になると、そんな境地に行けるのかなぁと思っている今日この頃。

止めどもない読みにくい感想かもですが、思うがままに書いてみました。

子育てをハッピーにしてくれる、何回も読み返してみたくなる一冊。頑張っているママさんたちに、ぜひ読んでもらいたいな。

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